2012年2月23日木曜日

映画 『極道兵器』 坂口アクションの前に銃器は不要!?





 『極道兵器』/2011/監督:山口雄大・坂口拓/日/カラー/2012.2.22記

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 片腕をバルカン、片足をロケットランチャーに改造されたヤクザが父親の仇を討つため大暴れ!な映画。


 石川賢の漫画の実写版という事だが原作は未見。なわけでどれくらい原作のエッセンスを抽出しているかはわかりませんが、ただ映画全体に漂う荒唐無稽さや理不尽さからなんとなくその臭いは感じるなぁと思いました。





 主演は『VERSUS』、『魁!男塾』などで驚異的なキレのマジ当てアクションを見せ付けた坂口拓。


 映画の目玉はやはりヤクザが体に組み込まれた兵器を駆使して敵をバンバン倒していくという所なのだろう。


 だが、坂口拓のアクションがあまりにも魅力的過ぎて、むしろ飛び道具なんて野暮なものを駆使されるとかえって興ざめするという非常にバランスの欠いた映画でもある。とにかく生身でのアクションのキレが凄い!


 後半超長回しの1カットで延々と敵を倒し続けるシーンは圧巻。それだけのために見る価値はありかと思います。今日本が誇る素晴らしいアクションスターだと思うんでもっと活躍して欲しいなぁ…坂口拓。



 ちなみにこの映画ってスシタイフーンっていう、こんな感じのB級テイスト全開でヤクザとかニンジャとか外国人ウケしそうなエッセンスを詰め込み、間違った日本文化全開のバイオレンス映画を連発しているレーベルなんだけれども、さすがのボンクラ映画好きの自分でもそろそろ食傷気味かなという気がしないでもない。一応『ザボーガー』と『冷たい熱帯魚』もこのレーベルなんで、それが少し救いと言えるだろうか。





 しかしこれはこれでアメリカで言うところの『悪魔の毒々』シリーズでおなじみのトロマみたいなものだと思えば、このままショボいカルト街道を爆進してもらうのもいいかなぁ・・・なんて思っていたりなんかもして。


 ただ自分の趣味としては着ぐるみや特殊メイクがショボイのはそれはそれで味わいがあってよし!と楽しく見れるのだが、CGのショボい映像ってのは結構キツかったりするんで、トロマと比べるとどうしても落ちる感じがしてちょっとツライと感じる面もあったりするんですよね…それさえなんとかなれば個人的にはどこまでマンネリでもついていけるんですが!とにかくがんばってもらいたいです。あ、途中からもう極道兵器のレビューじゃなくなってる(笑)


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記:ツン


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