2012年6月25日月曜日

映画 『ダーク・シャドウ』 僕の愛した風景





 『ダーク・シャドウ』/2012/監督:ティム・バートン/米/カラー/2012.6.03記

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 たまには新しい作品でも。


わぁ……もう、「ティム・バートン」と白塗り「ジョニー・デップ」、「ダニー・エルフマン」の音楽が流れて、なんかしらの役で「ヘレナ・ボナム・カーター」が出るパターン飽きたわ~。チャリチョコあたりで飽きたわ~
※チャリチョコ=『チャーリーとチョコレート工場(2005)』



 と、自分の顔がミサワになるのを感じながら思ったというのが公開を知ったときの率直な感想。





 それでも一応「ティム・バートン」作品はおさえておこうという感じで期待しないで観にいったのですが、これが以外にもドハマリ! はっきり言って物語の構造としては今までの「ティム・バートン」作品の焼き直し感は否めないし、登場人物の描き方がちょっと薄味な気もしましたが(特にヒロイン)、70年代のアメリカ、ヴァンパイアや魔女の組み合わせが自分の趣味に完全に合致。あんまりにも自分の好きな要素ばかりなんで卑怯だ!とすら思いましたw。


 「ジョニー・デップ」の手の演技は「ベラ・ルゴシ」あたりを参考にしたのだろうか?『エド・ウッド』での勉強がこんなところで役にたったとしたらそれもまた面白いめぐり合わせですよね。


 ところで自分は以前EAから出ていた『SIMS2』というゲームにハマっていたんですが、そのゲームではレトロな田舎町の中で自分の作ったキャラクターを住まわせて自由に生活させるというもので、自分はこの映画のような街並みの中にまさにヴァンパイアのキャラを操作してパーティーを開いたりしてゲームの世界を満喫していたものです。そんなわけで映画の良し悪しはしばらく冷静に判断できないですが、最高に楽しめました。


 コメディとして売り出していた気がしたんですが、間違ってはいないけど正直結構シリアスだったりバイオレンスな部分も多少あり、なんかその歪でどう括って良いかわからない感じも好み。親族以外は割りと殺すなぁ・・・とか。





 あと直近のティム・バートン作品。具体的には『チャーリーとチョコレート工場(2005)』、『スウィーニー・トッド』、『アリス・イン・ワンダーランド』は、どれも自分が既にオリジナルを知っているせいで、あまり新鮮味がなかった。それに対して、今回の『ダーク・シャドウ』は全く知らなかった昔のアメリカドラマがベースになっていたのもまたよかったのかも。
※今作『ダーク・シャドウ』は60年代の米昼ドラのリメイク映画化


 そうそう、不良娘のキャロリン役の子は『キック・アス』のヒット・ガール役を好演していた「クロエ・グレース・モレッツ」で、素敵な成長の仕方をしていて本当これからもがんばって欲しいです。




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記:ツン


2012年6月18日月曜日

映画 『はやぶさ/HAYABUSA』 感動した写真を説明しても全然泣けねぇ


※ゲスト記事


『はやぶさ/HAYABUSA』/2011/監督:堤幸彦/日/カラー/2012.5.2記

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 皆さんは嫌なことやイライラ、落ち込んだりしたとき、どうやって解消してますか?


 私は提案します。夜空の星を見てください。宇宙に吸い込まれそうな感覚になり不思議な気持ちになります。そして自分はちっぽけに思えて、こんなことで悩んでるなんて・・・って思うことがたまにあったりしますので(笑)


 そんな「なんちゃって天体ファン」の私は2010年6月13日、7年間の旅を終えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏突入の映像や「はやぶさ」が最後に撮影した地球をリアルタイムで見たとき目頭が熱くなりました。





 その後、「はやぶさ」人気になり関連映画3作品の中の第一弾。私が感動した場面はどのように描かれているのか非常に楽しみでした。当たり前で失礼な言い方なのかもしれませんが、西田敏行さんの演技がすっごくいいんです!とくに最初の登場シーンがすっごく普通の人っぽくって。これだから『釣りバカ』が流行るのか?頼みますから、声優業のお仕事はやらないでくださいっ!もったいないっ!!


 ……あ、話がそれました。


 そして、竹内結子さんです。実際のはやぶさプロジェクトには実在していない役であり、やや主役なのですが、あの竹内結子さんをダサく見せることができるんだ!とちょっと関心していたあとに出てきた『はやぶさ君』が曲者でして……。


 この『はやぶさ君』とは「はやぶさ」について子どもたちにわかりやすいように描かれた絵本で作中では竹内結子さんがこの絵本を作成しつつアニメ声?でセリフを言っているのですがこれがまぁいまいちでして・・・。その声でですよ!あの感動した写真を説明しても全然泣けねぇって!それも写真の尺が意外にすくねぇっ!もうがっかり。
最後まで見た感想は「竹内結子さんの役はいらない」でした。





 といいながらも、「はやぶさ」を打ち上げるまでの苦悩、打ち上げてから燃料漏れや通信不能などの障害との闘い、「はやぶさ」がいつ地球に帰ってくるかわからない間、定年退職や病気等で離れていくプロジェクトの人々。衛星が結果を出るまで当然なのですが工程がとてつもなく長いんです。そういうものこそ、これが達成されたときの気持ちってとてつもないものなんだろうなぁと思いました。


 あ、もうひとつ感想がありました。「主題歌が合ってなくてしつこい」です。



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記:ワイシャー