『走れメロス』/1992/監督:おおすみ正秋/日/アニメ/2012.4.01記 ----------------------------------------------------------------------- 「太宰治」の超有名作を没後50年ということで製作された。誰もが知るわずか16ページの短編を、劇場にて上演するべく大胆な改変を行い、アニメーション化した作品。監督は『ルパン三世シリーズ』のおおすみ正秋。助監督兼演出を『NG騎士ラムネ&40』のねぎしひろし。作画を『人狼 JIN-ROH』の沖浦啓之。背景美術を大野広司が担当した。 田舎から妹の婚礼用具を求め、大都市「シラクサ」にやってきた朴訥な青年「メロス」。そこで大勢の路上生活の少年たちに襲われ、あわや全財産を盗まれる所を、「セリネ(セリヌンティウス)」によって助けられ、酒を振舞われ友人となる。その後、メロスは「カリッパス」という老人そして、「セリネ」の恋人であった「ライサ」とも知り合い、「セリネ」は非凡な才能を持つ石工であったが、数年前から酒に溺れ彫刻も作らなくなったのだと聞くしかし、以前に作った王宮の彫刻の見事さを聞かされ、「メロス」の心にいたずら心が湧いてしまい……。 ※原作朗読(CV:大塚明夫) このように、シナリオも大幅なアレンジなら、作画の沖浦啓之も負けじと「メロス」を「鼻のでかいヌボッとしたうだつの上がらない青年」しかも、一瞥するとのっぺりとした絵として描き上げた……。しかし動き始めると、奥行きのある背景とキャラクター達が重なることで俄然活き活きとする、この演出には思い切りやられた……。 そしてキャスト。 「メロス」:「山寺宏一」/ 「セリネ」:「小川真司」/ 「ディオニシウス2世」:「小林昭二」/ 声優としても俳優としても、錚々たるメンバーが飾っている(あえて「ライサ」は出さないw)。小話として、絵コンテ段階ではセリネが亡き養父に悔いを語る部分で「おやっさん……」になっていた。シナリオ初稿時からディオニシウス王の声は決まっていたので一人ニヤ突いていたのだが初号で台詞が替えられていたときにはショックを受けたw と、言うわけで、ハイ!申し訳ございません、ワタクシが携わりました作品を、評価しましたことを懺悔いたします。ですが、この作品は思い入れ以上に良作として、数十回は見直しておりますのでご容赦下さい。これにて第一回卑怯な評価を終わりたいと思います。 ----------------------------------------------------------------------- 記:ドーガマン |
2012年4月12日木曜日
映画 『走れメロス』 ワタクシが携わりました作品を、評価しました
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