『ゴーストバスターズ』/1984/監督:アイヴァン・ライトマン/米/カラー/2012.4.01記 ----------------------------------------------------------------------- 幽霊・お化けをバスターするってぇんですから、これはおどろおどろしいホラー大作? それともアクション巨編? はてさてどんな映画なのか……。ちょっとキャラクターに目を向けてみましょうか。 まず主人公のバスターズたちですが… ペテン師のような言動で、女性を口説くことに血道をあげるベンクマンは、超常現象を飯のタネ程度にしか思ってなさそう(まさに幽霊駆除屋!)。逆に学者肌のイーゴンは研究対象にしか見ていない。気弱なロマンチストのレイモンドは、人類のピンチだってのに、自らの空想で最高に馬鹿馬鹿しい怪物(マシュマロマン!)を作り上げてしまう。おいお前ら、ちょっとは真面目にゴーストと対決しろよとツッコミたくなるような、当時ホラー映画にはありえなかった主人公たちです。 バスターズ以外の人々、NY市民たちも見てみましょ。確かに場面場面でゴーストに悩まされている人たちは描かれるものの「ゴーストに市民権はあるか?!」なんて事が政治論争になったり(呑気だなァ)、最終決戦に向かうバスターズを、人種も世代も宗教も超えて、皆一体となって大歓声&チャント(*1)で迎え入れたり(楽しそうだなァ)、俯瞰で見ると皆、このゴースト騒ぎをなんだか楽しんでいるようにも見えるのだ。 あれ、待てよ? ゴーストたちも結構愛嬌があるし、テラードッグだってセントラルパークの動物園で飼ったら人気が出そう。邪神ゴーザも手からバリバリと派手に雷を放出してたけど、バスターズには大して効いてなかったぞ?! 前述のマシュマロマンの愛嬌は言わずもがな(こいつ人類を滅ぼす存在らしいけど、火炎放射器であぶったらいいおやつになりそうだよね)。……結局、本気で怖がって酷い目にあってるのはヒロインのディナくらいなのだ。 ホラー? アクション? いえいえとんでもない。バスターズのゴーストに対するシラケっぷりやじゃれ合いに大いに笑っちゃう、「エクソシスト? ゴクローサン!」な80’sらしい実に愉快なコメディなのです。 まだ御覧になられていない方は是非! そして僕と、ホントに話進んでるんかいなの『ゴーストバスターズ3』が公開される事を祈りましょう! おまけ:マシュマロマンが夜のNYを闊歩するシーン。これって日本の怪獣映画、即ちゴジラの影響を多分に受けていると思うのです。短いシーンですが、怪獣王へのリスペクト精神に乾杯! ※1:チャント(chant) とは、一定のリズムと節を持った、祈りを捧げる様式を意味する古フランス語に由来する言葉である。日本語では一般に詠唱、唱和などと訳される。(wikipediaより一部抜粋) ----------------------------------------------------------------------- 記:マツ |
2012年4月8日日曜日
映画 『ゴーストバスターズ』 NYは愉“怪”なゴーストテーマパーク!
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