『ゴーストハンターズ』/1986/監督:ジョン・カーペンター/英/カラー/2012.4.2記 ----------------------------------------------------------------------- B級映画を語る上で絶対に外せない映画監督、ジョン・カーペンター。そのカーペンターがコメディチックなカンフーアクションに挑んだのが本作。ホラーが多い監督の中では明るく楽しめる作品になっています。 それでもいつもの低予算的な味わいが良さがある・・・と思っていたら、彼の映画としては破格の予算がかかっていたとか……。お金に関係なくユルさを出せるB級の申し子! トラック運転手のジャックは中国人の友人ワン・チーにギャンブルで大勝ちし、その取立に婚約者と空港で迎えにいくというワンに付き添う事に。その婚約者、緑の目を持つミャオ・インが到着したのもつかの間、彼女はホワイトタイガーという闇組織に拉致されてしまう。売春目的のために高値で売りさばくのが目的。ジャックとワンはそれを追うが、その途中でミャオは編み笠を被り不思議な妖術を操る男達"嵐の三人組"に連れ去られてしまう。"嵐の三人組"は中国の伝説の怪人ロー・パンの部下であり、ロー・パンはかつてかけられた呪いにより実体を失っていた。その実体を復活させるためには緑の目を持つ女と結婚し東方の神にささげる必要があり、そのためにミャオを誘拐させたのだった。 ジャックとワンは霊能力者エッグ・シェンに助けを申し立て、その仲間とともにミャオ救出に向かう!というストーリー。 主演はカーペンター映画の常連カート・ラッセル。他のカーペンター作品では物体Xを燃やしたり、伝説のアウトローで大統領救出したりのカート・ラッセルだが、本作ではコミカルなトラック運転手。しかも戦闘ではあまり役に立たない面白キャラを演じてる。オカルト、カンフー、モンスター、コメディ、ラブロマンスなど等あらゆる要素をゴチャゴチャに配置して、それをあまり整理できていない感じがある。それはもちろんマイナス要素だが、ただその雑然としたユルさが個人的にはなんとも心地いい。ロー・パンはなんでアメリカのチャイナタウンで暴れてるの!?アメリカ人いい迷惑!!とか、ワンがレストラン経営者の癖にやたら強っ!とかツッコみながら軽い気持ちで見るととても楽しいタンターテイメント作品。 個人的なお気に入りは、嵐の三人組の登場シーン。何このスーパー戦隊並の無駄なポージング(笑) そういえば、穴から出てくる爬虫類っぽいクリーチャーと、フライング・アイのデザインが世界で活躍する日本人特殊メイクアーティストのスクリーミング・マッド・ジョージだとか。前者のクリーチャーは本当に一瞬しか出ないですが、フライングアイはグロテスクながらもどこかコミカルさもあるキャラクターで、かなり表情豊かでよく動いていてビックリしました・・……。凄いなぁ……。猿の惑星・創世記あたりを見て、いよいよもってCGのレベルが凄くなってきたなぁ・・・と思うようになってきた昨今ですが、やはりこういう造形物の魅力は強いなぁ、と再認識しましたね。 ----------------------------------------------------------------------- 記:ツン |
2012年4月22日日曜日
映画 『ゴーストハンターズ』 エンターテイメント全部のせ
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